考古学に携わる日々を綴るブログ


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人生色々

まずは綺麗に写したいMy sweet honey(超爆) を手に入れないと。orz

しょうがないから駅にいるハトでも撮るか。
あっ勝手に動くな!ハトまでソッポを向くのか。
というのが今朝の登校風景。



ok_mitsuhikoさんのWeblog考える野帖(考古学情報広場)で、
写真撮影の基本を学ぶ方法や参考になる図書が示されている。
また、考古学で使うカメラに必要なことをいくつか挙げられている。
しかも実体験を交えつつだから、かなり具体的。
すごくありがたいことです。

(で、さっそくやってみようと思ったら、冒頭のとおり。
成分解析はあなどれない。
そんな自虐ネタはさておき、)

僕も何か、カメラについて少しは意味ある情報を発信したいと思います。
といっても、撮影技術云々とかは無理だから、

デジタルカメラが可能にする色情報の記録について。



考古学には、色に着目した研究があります。
その目的は、「物質文化における色の社会的・文化的意義を提示」(松本・中園・時津(編)2003)だとするものもあります。

具体的な研究には、土器の色調を分析するものがあります。
先行研究には、例えば日本の弥生時代の土器を対象としたものだと、

鐘ヶ江賢二1999「弥生土器の色調変化についての基礎的研究-北部九州の中後期を素材として-」『人類史研究』第11号 人類史研究会
松本直子1996「認知考古学的視点からみた土器様式の空間的変異」『考古学研究』第42巻第6号 考古学研究会

などなど、あります。


考古資料のもつ色情報は、研究材料として重要だと思っています。
それは、土器や須恵器、石器・織物といった遺物だけでなく、
城壁とするために積まれた石の色にも言えること。
グスクの石積は、グスクによって黒が基調だったり白が基調だったりします。

そして、発掘調査にまで視点を広げれば、当時の生活面の土の色や土層の色と、応用の範囲は広がります。

今まで、それらの色の情報を取得するためには、土色帳や分光測色計を使いました。
土色帳や分光測色計の導入は、色情報の取得方法をより客観化・標準化しようとしたと思います。

分光測色計は、資料に接触させて明かりが入らないように測るので、
人が観察すると起きるような、照明環境による資料の色の見え方のバラつきを抑えます。
また、機械が色を測るので、同じ点を測れば測る人によって結果が異なる可能性は低いです。
さらに色を定量データとして取得・保存するものもあります。

ただし、分光測色計にも考古学で使うカユイところがあって、資料のどの点を測るかで値が異なります。同じ土器なのに、測る点を変えたら値がちがう。これは土層を対象にしたら、より顕著になります。
なので、土器ならどの部位を対象にするのか、土層なら同一層内で数点測るとか、何か方法を決めて、エイヤってやってました。

それから、昔学校でやった理科の実験みたいに、なんども繰り返すことなんてできません。
資料見学ではともかく、発掘調査時に色を測るとき、後日もう一度なんてのは、むつかしい。

もうひとつ、分光測色計は、個人で購入するには高価なことがあげられます。


もっと手軽に色の情報を取得したいですよね。
e0024206_14134978.jpg

そこで登場するのが、コイツ。
カラーチャートです。
デジタルカメラで撮影する時に、こいつを撮影範囲に入れておけば、
後でいくらでも撮影された範囲内の色情報(RGB)を取得することができます。

色情報の取得には、
デジタルカメラで撮影したファイル(TIFF形式、8/16ビット非圧縮)とパソコンとソフトウェアを使います。OSはMac9 2.1以降、MacOSX10.2以降

このソフトウェアは、
デジタルカメラで撮影した画像ファイルの色を解析して、正確な色再現を行います。

太陽光と室内照明など、異なった環境下であっても、対象が同じであれば、
アプリケーションを使って色彩補正処理をすることで、同じ色を取得します。
もちろんデジタルデータでの出力も可能です。

このチャートとデジタルカメラ、Macとアプリケーションを利用した色情報取得の長所は、
撮影環境に左右されない色情報の取得
後からでもいくらでも色情報を取得

などが挙げられます。

さて、このチャートとソフトウェアの開発は、ABCプロジェクト研究班のひとつ、「中世考古資料の電子化によるデータベース化に関する研究」の一環で伊與田先生(千葉工業大学)・宮原さん(京都埋蔵文化財研究所)が推進されています。精度の検証もされていますが、まだ開発研究の段階なので、残念ながら巷に出まわってません。多くの人が使えるように、早く公開されればいいなと思います。

具志川城跡の調査では、このチャートを入れたもの、入れないものをデジタルカメラで撮影しました。土層断面の写真撮影などでもこのチャートを使いました。調査時の土層の色の判断には、土色帳を使ったので、どんな違いが出るのか。
手元にMacが無いのでまだ試してはいませんが...。

引用文献
松本直子・中園聡・時津裕子2003『認知考古学とは何か』青木書店

新たな色情報取得方法と標準化された色情報。
考古資料だけでなく、物質資料全体に応用可能。
色々なことに使えそうです。
今すぐってわけではないけど,近いうちに使えるようになります。


追記
カラーチャートの詳細については,ABCプロジェクトのWebSiteにて総合会議で使用した論文集で公開しています。http://www.abc-proj.jp/contents/newsletter.htmlの中世考古学の総合的研究平成16年度第2回総合会議研究論文集(PDF形式)です。
(やまひろ)
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