考古学に携わる日々を綴るブログ


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中世東アジアの周縁世界

中世東アジアの周縁世界を焦点に当てた研究書が出版されました。
調査したことのある地域・時代のテーマについても書かれているので,興味深いです。

中世東アジアの周縁世界

同成社

天野哲也・池田榮史・臼杵勲編

A5判・362頁・8000円

ISBN978-4-88621-505-5 C3022

考古学を主軸に関連諸学を援用して周縁地域の様相を明らかにし、中央部とともに中世東アジア全体を一つのシステムとして見つめ直す。


【目次】
第一章 都市と交通路
琉球における港湾と都市[池田榮史]
モンゴル帝国における都市の形成と交通路—カラコルム首都圏を中心に—[白石典之]
コラム1女真の水運[臼杵勲]
コラム2 サンタン交易路の成立[中村和之]

第二章 生産と流通
パクロフカ文化における陶質土器の展開[木山克彦]
カムィヤキの生産と流通[池田榮史]
五所川原産須恵器の生産と北海道への流入[中澤寛将]
コラム3 琉球弧の滑石製石鍋[鈴木康之]
北東アジアの鉄生産[笹田朋孝]
北海道域における鉄鍋の受容と土器文化の終焉[小野哲也]
琉球における土器の諸相[池田榮史]
コラム4 極東の土器終焉[木山克彦]
コラム5 東アジアの鋳鉄羽釜[五十川伸矢]
高麗瓦と琉球史[上原靜]
蝦夷の表象としてのワシ羽[瀬川拓郎]
東アジアの銭貨流通[三宅俊彦]
コラム6 出土植物のDNA分析[植田信太郎・王瀝]
コラム7 カラコルム出土陶瓷器穿孔の意味[亀井明德]

第三章 人と情報の往来
ヌルガン都司の設置と先住民との交易—銅雀台瓦硯と蝦夷錦をめぐって—[中村和之・小田寛貴]
東アジアの中世船舶[後藤雅彦]
コラム8 ヒグマ観念の交流[天野哲也]
コラム9 契丹国の仏教と遺跡[藤原崇人・武田和哉]

第四章 城郭遺跡の展開
北海道の要害遺跡[右代啓視]
女真の城郭遺跡[臼杵勲]
琉球列島のグスク[池田榮史]
コラム10 サハリンの城郭[熊木俊朗]
コラム11 契丹城郭の比較研究[千田嘉博]

第五章 領域・境界・集団の形成
アイヌ化と領域—北奥アイヌ文化の形成過程を考える—[小野裕子・天野哲也]
琉球諸島人の成立[土肥直美]
耶懶完顔部の軌跡—大女真金国から大真国へと至る沿海地方一女真集団の歩み—[井黒忍]
コラム12 モンゴル帝国とチンカイ屯田[村岡倫]
コラム13 カンボジアの中世日本町[杉山洋・佐藤由似]
コラム14 物は見かけによらぬもの[深澤百合子]

研究の総括と評価 周縁からのまなざし[鈴木靖民]
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by hrs-blog | 2009-12-07 22:20

もの研参加記

こんにちは。M1のサトウといいます。初投稿です。

去る6月10日、京都山科某所で開催された、もの研究会第10回例会に参加してきました。何のつてもなく、ほどよい人数(全員の顔が見られる→個人の比重が大きい)の場に飛び込むのは、少し不安でしたが、「専門がっちりの会じゃないことだし、テキトーなこと言って帰ろ」くらいの心持でいざ京都へ!

と、ここから話すとサトウ小旅行記になるので中略

開始10分前くらいに会場に着くと30人くらいの部屋に、3、4人・・・場違いとの懸念を抱きながらもとりあえず着席。直前には20人くらいになっていました。

はじめは考古学側から。「威信材論の憂鬱-威信材からみたくない古墳時代社会-」という刺激的なタイトル。以下内容・感想を(内容詳細についてはHPにアップされるとのことです)。

最初に日本考古学における威信材論の受容・普及(濫用)の状況を俯瞰し、考古学が威信材論を語る際の問題点(資料的制約)について非常にわかりやすくまとめられていました。

印象に残ったのは、日本考古学の威信材論は、モノそのものに「威信」が内在する、という暗黙の前提に立っているとし、方法論的課題として、モノが威信を帯びる生成過程の検討が必要だ、との提言。

考古資料の研究から威信がモノに帯びていった過程が辿れるのだろうか。文献のある時代なら「どうにかなりそう」な予感もするが、モノを対象にそれを追究する場合、どこかで感覚的な公理(大・珍・精=主・偉・威)にのっかってしまいそうな気がする。思いつきレベルの考えでは展望さえ見えてきません。。

話変わって次は社会人類学から。南インドの葬送儀礼の変化から個人(私)の認識について述べたもの??であり、「分散したパーソン、個人名パーソン、再び現れた徘徊症の女神」というタイトル。さて内容は、と思ったのですが、すいません。正直言って短くまとめられるような内容ではなく、内容も把握できなかったので、この発表に言及する資格ないです・・・。ただ思いつきくらいは書きたいので、乞うご期待ということで!!

その後の懇親会では発表に関連すること、飛んで靖国問題など、自由にお話する機会を持てた。こうした研究会(飲み会)では、ある意味プレッシャーを感じることなく発言できる点が面白い。
言いたいことを言い切るのは気持ちのいいものだ、と思ったしだいです。

ご一緒していただいた皆さん、ありがとうございました。次回もよろしく願います。

管理人が2週間更新お休み中ですので、またつれづれと。

やまひろさん、おみずに気をつけて

                                                      サトウ
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by hrs-blog | 2006-06-14 18:10

鈴木靖民先生講演会

研究会情報でも紹介していました
鈴木靖民先生の講演会
「国家形成論の現況
ーモンゴル帝国形成論と首長制社会論を中心にー」
が行われました。
古代史・中世史の院生をはじめ多くの方々の聴講があり
教室がいっぱいになるほどの盛況でした。

白石典之氏の近業をもとに
日本のモンゴル帝国研究の成果を概観することから説き起こし
N.クラーディン氏のモンゴル帝国形成論紹介を通じて
日本列島周縁部の国家形成論に迫るという流れでお話されました。
その熱っぽい語り口に聴衆も引き込まれ
予定されていた時間は瞬く間に過ぎ去りました。

私個人としては最後に時間の関係であまり踏み込まれなかった
「中世社会への眼差しと北と南の周縁部」
のあたりをもっと語って欲いただきたかった。

国家形成を経て大きな記念物を作ることに価値観を抱く社会と
交易活動は盛んに行っても統治組織はおろか人口増も制度的強制力もない社会、
その違いを生み出すものは何なのか。
これから考えていくことが多くなりそうな課題です。

(もりよし)



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by hrs-blog | 2006-06-13 14:31

熱狂と悲嘆

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昨日は待ちに待ったW杯日本初戦の日。

夕方、S大からお客様をお招きしてM1の研究発表会を行いました。
題目等は歴史資料学研究会のページをご参照ください。
文献史学と考古学という違いはあっても
同じく中世を対象とするもの同士率直な意見の交換ができて
非常に有意義な時間でした。

しかし、議論が白熱して八時を過ぎたあたりから
時間が気になりだします。
はやる気持ちを抑えきれず僕らは
多摩センターにある某デパート屋上の
特設会場(大きなスクリーンがありました)へと急ぎました。

いつもはテレビの前で少人数で見ていましたが
はやり大勢でみると盛り上がりが違いますね。
ちょっと相手のパスをカットしたり
クリアしたくらいでも大きな歓声があがります。

前半の日本が得点した場面などはもう見知らぬ人も関係なく
輪になって大興奮です。

そんな熱狂の時間も瞬く間に過ぎ、
気づくと1-3という現実が突きつけられました。
せっかこのような場に来たのだから勝利の余韻に浸りたかったと
一同悲嘆にくれて帰途につきました。

教訓:どんなに狂喜乱舞しても足元には気をつけましょう

あまり考古学に関係のない記事ですみません。
(もりよし)
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by hrs-blog | 2006-06-13 12:03

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